神戸市北区‖鈴蘭台駅前
賃貸管理のダイヤモンドコンサルティング
もう少しで、また暑い夏がやってきます。
メディアでも、半導体不足からエアコンが売り切れになるかもしれないと、話題になっていますね。
今では必需品となっているこのエアコンですが、
賃貸マンション・アパートを経営されている大家さんにとっては、厄介な問題でもあるのです。
それは、使用していると、どうしてもカビや汚れが付いてくるからです。
このカビや汚れの清掃費用が貸主借主のどちらの負担かが、問題なのです。
この原状回復費用の負担を、国土交通省のガイドラインをもとに解説していきます。
【エアコンの清掃費用負担はどちらか?】
今のワンルームには、ほとんどエアコンがついています。
大家さんが初めから設置してくれています。
このエアコンですが、退去時によく大家さんから、こんな要望があります。
「エアコンがカビだらけで汚い!」
「借主にエアコンの清掃費用を請求してほしい!」
確かに、僕も退去立会に行きますが、ほぼ100%エアコンの送風口にカビがたくさん生えています。
と言うか、ぼくの家のエアコンにもカビは生えています。
そうですね、使えばどこでもカビは生えてくるのです。
こまめに送風口をアルコールなどで拭いておけば、カビ対策になりますが、ほとんどの方はしていないので現状です。
では、このエアコンのカビや臭いと取るための内部洗浄費用を借主に請求できるかどうかですが、
結論から言うと、NOです。入居者に請求出来ません。
貸主である、大家さんの負担になるのです。
【国土交通省のガイドラインでは】
「エアコンの内部洗浄:喫煙等による臭い等が付着していない限り、通常の生活において必ず行うとまでは言い切れず、賃借人の管理の範囲を超えているので、賃貸人負担とすることが妥当と考えられる。 」
と記載されています。
つまり、入居して室内でエアコンを使用すればカビがはえるのはしょうがないことで、これは借主さんの使い方が悪かったとは言い切れない。
なのでクリーニング費用は請求できないのです。
但し、喫煙による臭いはこの限りではありません。
【まとめ】
エアコンの内部洗浄はおおよそ10,000円前後の費用がかかります。
室内クリーニング費用もかかるので、大家さんにとっては痛いところです。
エアコンの汚れを見て、あまりにひどいケースは内部洗浄を依頼する。
軽微の汚れの場合は、アルコールやホームセンターで売っているスプレーを使って、自分で清掃してもいいと思います。
また、競争が激しく礼金等の収入が少ない場合は、特約で室内クリーニング費用の一部を借主負担とすることも検討してみて下さい。
いずれにしても、喫煙による汚れや臭い以外は、借主さんに請求出来ないことだけは、十分理解しておいて下さい。
くれぐれも、退去時の原状回復トラブルにならないように、注意して下さい。
Comments