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執筆者の写真石田敦也

不利なことを隠す売主

更新日:10月12日

神戸市北区‖鈴蘭台駅前

不動産売却のダイヤモンドコンサルティング

不利なことを隠す

ごく稀に不利なことを隠す売主さんがいます。

物件査定で売主さんと打ち合わせをしていると、こちらの質問に正確な回答をしてもらえない。

何か言いたくないことがあるのだと、すぐ気付きます。

特に売却理由に多いですね。

こちらとしては売主さんのプライベートなことを調査したいのではなく、買主に不利な情報を告知しなかったとき、トラブルになるのを防ぐことが目的でいろいろな質問をしています。


取引を安全に完結するためなのです。

ただ気持ちはよく理解できます。


特に親しくもない不動産業者に、離婚や破産の理由や経緯を話すのは、誰でも嫌なことです。




【売却できなくなると考えている】



この時、売主さんの頭の中には、「不利なことを言ってしまったら、売却できなくなってしまうのではないか?」、「売却価格が下がってしまうだろう。」など心配でいっぱいなのでしょう。

しかし残念ですが、買主さんに不利な情報を隠して売却することは法的に許されません。

不動産屋もこの辺りの調査を怠りません。


もし買主さんからクレームが出ると大変なので、売主さんから出てきた情報の裏を必ずとります。

近隣の聞き込みをしたり、役所・法務局で必ず調査を行います。

なので、出来る限り情報は正確に隠さず担当者に伝えた方がいいです。


その方が取引はスムーズに進み、結果売主さんの利益にもつながるのです。



【ぼくの犯したミス】



この仕事を始めたころに経験したことです。


60代位の男性に娘から相続したマンションの売却を依頼され販売をしていました。


チラシを作って配ったり、他の支店にも情報を提供して早期の契約を目指していました。

すると偶然、隣店の先輩営業マン本人が購入したいと連絡が入り、価格交渉の依頼を受けました。

値段交渉もうまくいき、契約に向けて慣れないながら物件調査を開始しました。

市役所・法務局・管理会社で書類を集め、重要事項説明書の作成に取り掛かります。

契約書や重要事項説明書を仕上げ、売主さんと先輩営業マンの承諾も得て、契約日も決まりました。

ところが契約直前に買主の先輩営業マンから連絡があり、


「申し訳ないが、契約をキャンセルしてくれ!」

「管理人に確認したら、室内で売主の娘さんが病死していることがわかったから、申し訳ないがやめておく。」と言う内容でした。

娘からの相続を不思議に思った先輩営業マンは、心理的瑕疵がないか管理人に確認に行っていたのです。


室内の病死が心理的瑕疵に当たるかどうかは難しい問題ですが、本人としては気になると言うことでした。

僕は売却理由は確認していましたが、死因と場所までは確認していませんでした。

先輩営業マンはキャリアが豊富で、「娘から父親への相続は何かあるかもしれない?」と管理人に聞き込みをおこなっていたのです。

管理人にヒアリング調査を怠った僕のミスです。


少数ですが不利なことを隠す売主さんもいるのです。




ミス

【売却理由の確認は重要です】



このように、不動産売却にマイナスな情報を伝えずに売却したいと思う方もいます。


他にも多額の借金があり破産寸前だとか、隣に精神疾患の人が住んでいて嫌がらせを受けているなんてこともあり得ます。

これらをヒアリングで聞き出せなくても、調査して見つけ出さないといけません。

正直にすべてを話してくれる方が大半ですが、売却理由を聞き出し裏を取ることはどうしたも必要になってきます。


不動産屋の責任は大きいです。

これ以降、売主さんから売却依頼を受けたときは、「買主さんにとって不利な情報を伝えないと、契約の解除や損害賠償の請求を受けることもあります!すべての情報を正確に話して下さい。」とお願いしています。


不動産売却は価格だけでなく、建物状況・瑕疵・法令などをいろいろ買主さんに伝えなければいけません。


取引が終わっても、後々クレームになり争いに発展することもあるのです。


最近では、「大島てる」さんのサイトも必ず確認して、事故の有無を調べています。


神戸市北区の家・土地・マンションなどの不動産を売りたい方は、契約後のクレームに巻き込まれないように、しっかり担当と相談できる鈴蘭台駅前のダイヤモンドコンサルティングへどうぞ。



お問合せは、こちらからどうぞ。

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