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執筆者の写真石田敦也

地産地消が見直される

更新日:9月27日



江戸時代

コロナと戦争で物不足が深刻になってきました。

ニュースでも半導体や小麦や天然ガスが足りなくなると、連日報道されています。

何年も前にオバマ前大統領が、”アメリカは世界の警察を辞める!”と言ったときから、グローバリズムは終わろうとしていたんですね。

覇権国アメリカが世界の平和を保っていたから、世界中の国々が国境を超えて人・物・サービスを移動させて自由に貿易が出来ていたのです。

このアメリカが世界の警察を辞めれば、今回のような戦争があちこちで起こってくる確率は高くなります。

そうすると、国々の貿易にも影響が出て来て、半導体がなくなったり小麦の値段が上がったりしてきます。

いままでのグローバリズムは平和(アメリカが抑え込む)であることが大前提だったですね。

【地産地消が見直される】



マイクロ農業のすすめ

この間、テレビによく出ている森永卓郎さんの「マイクロ農業のすすめ」を読んだんですが、都会と田舎の中間に引っ越して小さな畑付きの家に住んで家で食べる野菜くらいは自分で作って、これに慣れてきたら農家に転向してもいいのではないか、と言うような内容でした。

森永さん自身もかなり本格的に野菜作りをしているそうで、地元で採れたものを口にすることの大切さを訴えています。

地産地消は何も野菜だけでなく、あらゆる物に当てはめてもいいのではないかと思います。

当然、100%地産地消とはいきませんが、電気やエネルギーも生活圏の近くで何割かは賄う。

屋上の太陽光発電なども立派な地産地消だと思います。

江戸の街は典型的なSDGS社会で、明かりは植物油を利用し排泄物までも肥料にしていました。

当時江戸の人は、温暖化の問題で循環型経済をすすめていた訳ではありません。

日本人独自の「もったいない」精神じゃないかと思います。

欧米の人とは少し違う感覚で、すでにSDGSが始まっていたのには、びっくりします。

江戸時代より確実に技術は進歩しているので、現状の生活水準を維持して、どんどんいろいろな地産地消を増やしていかないといけませんね。

【これからインフレがやってくる】

これから、ガソリンもパンも値段が上がってきます。

一時的な問題であればいいのですが、先ほども言ったようにアメリカが世界の警察を辞めると言っているので、今後も世界のどこかで争いごとが起こる確率は上がるように思います。

そうなれば、またコンテナ船の荷が滞り、物の価格が上がります。

需要より供給能力が不足するとインフレがおこります。

エネルギーや食糧は命に直結する物なので、何とか輸入を減らして国内で賄えるようにしておいて欲しいと思います。

今回の件で、みんなが自前で調達できるようにしておかないといけないと考えるようになったと思います。

これからは、いかに海外で物を安く作るかではなく、いかに近所で安定的に作るかも考えていかないといけませんね。




コンテナ船

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