『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を見て、実はマクドナルドは不動産業だと言うことを初めて知ったんですが、
これって、経済界では常識のようですね。ネットで見て、「こんなことも知らなかったのか!」と反省しました。
まだ見ていない方のために簡単に説明します。
【マクドナルドは不動産業】
マクドナルドはみんなに、ハンバーガーとポテトとコーラを売っていますよね。
「じゃあ、ハンバーガー屋じゃないか!マクドナルドで不動産売ってくれるのかよ!」と、つっこまれそうですが。
そうです駅前にあるマックはハンバーガー屋さんです、家や土地は買えません。
ぼくが言っているのはマクドナルドの本部(本社)のことです。
マクドナルドは店舗を展開するのにフランチャイズシステムをとっています。
コンビニと一緒です。
いろいろなフランチャイズのシムテムがあると思いますが、シンプルなパターンで説明します。
まずマクドナルド本部が土地を買って店を建て、これをフランチャイズに加盟した人たちに貸し出す。
これと同時に食材やメニュー運営方法もすべて提供し売り上げの1.4%のロイヤリティーをもらう。
そうなんです、マクドナルドは加盟店から賃料をもらっているんです。
賃貸マンションを貸している不動産投資家と比べてみて下さい。
店を貸すかマンションを貸すかの違いだけで、みんなが住んでいる大家さんとしていることは一緒です。
僕らがマクドナルドに行ってもマンションは借りれませんが、フランチャイズに加盟すれば土地と店舗を貸してくれます。
そう、マックは大家さんなんです。
不特定相手の不動産屋ではなく、特定加盟店専門の不動産業者なんです。
ハンバーガー売り上げのロイヤリティーと賃料の両方の収入を得ているのです。
そして、賃料収益の比率はなんと60%くらいと言うことです。
土地の値段が安い、アメリカだがら出来たビジネスモデルかもしれませんが、ハンバーガーのパテよりも不動産で稼ぐ本当にすごい会社だったんです。
【完璧なビジネスモデル】
不動産・食材・什器など、店に必要なものすべてを本部が提供し、そこから利益を得ると言う、完璧なビジネスモデルです。
「近江商人が通った後はぺんぺん草も生えない!」の英語訳は、近江商人がマクドナルドに入れ替わってそうですが。
普通の人であれば、ハンバーガーのレシピやマニュアルを少しでも高く多くの人に広めれば、たくさん儲かると考えますが、さらにその上を行っています。
さすが、アメリカ人の考えることはスケールが違います。
以前に、焼肉屋さんのチェーン店に店舗物件を紹介したことがあるのですが、店舗開発の人がこう言ってました。
「近くにマックとかコンビニがあれば、だいたい社内の決済はおります!」
マクドナルドの出店調査は、かなり精度が高く信頼性が高いと言うことなんですね。
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』、本当に面白いのでゴールデンウィークに見てみてください!
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